Heavy Blues Miles

面白いことや、役に立つことは特に書いてないです。

おっさんになると美人を眺めることができない

 タイトルのとおりである。まさかこんなことになるとは思っていなかった。

 例えば街中を歩いていれば日に一度や二度「オッ!」と思うような美人がいる。すれ違えば思わず振り返って、その後ろ姿を目で追いかけてしまうような美人である。一体どういう女性が美人なのかは各人の好みに任せるとして、まあ、街を歩いているとそういう美人に出くわすことがあるというのは理解してもらえると思う。

 しかし街中ですれ違うのなら良い。街中で突如歩みを止め、いきおい振り返って、女性の後ろ姿を舐め回すように見たとして、周りからはヤバいおじさんに見られるのだろうが、本人にはバレない。ひとまずセーフだ(普通にアウト)。本当に困るのは電車のロングシートで通路を向かい合って座る女性がストライクど真ん中だった場合だ。この場合眼福眼福とばかりに女性を凝視すると100%バレるし、バレればなんかマズい雰囲気になる。でも見たい。けど見たらマズい。いや、別にストーカーをしようというのではないし、声を掛ける気さえないのだ。ただとても美人だから見ていたいだけなのだ。

 10年ほど前、今と比べてまだ痩せていて見た目にも気を配っていたころの自分であればニカッと笑ってごまかすくらいはできたかもしれない。しかし今の自分は三十路で、何かビール太りしてて、服装も全身ユニクロで、髪はQBハウスで切ってるしで、自意識が到底女性の目線を拒否するから、笑いかけるなんてもうできやしない。

 かくして、自分が美人を堂々と眺めることはもう叶わないということがある日わかったので、それからはDMMもといFANZAで好みのAV女優を探したり、ふと入ったブックオフで女優の写真集を眺めたりするライフワークに熱を入れている。しっかし世の中はオッサンに世知辛えなあー。